「スタティック」「キャッシュ」ともに ページの配信を高速化するためのキャッシュ機構となりますが、若干実装方法が異なります。以下をご確認ください。
1. 「スタティック」を指定した場合
対象ページへの初回アクセスの際に、アクセス元の端末の種類ごとに SITE PUBLIS の PHP プログラム(view.php)がデータベースアクセスによりページデータの取得を行い、その内容を元にスタティックファイルという静的 HTML ファイルの生成を行います。
上記 PHP プログラムによる処理の前段には Apache モジュールである mod_publis が介在します。
2回目以降のアクセスでは、mod_publis がアクセス元の端末に応じたスタティックファイルの存在および有効性を確認し、有効であれば、対応するスタティックファイルの中身を返します。
スタティックファイルが有効な場合は、上記のように PHP による処理を介さないため、後に説明させていただきますキャッシュファイルよりも高速なレスポンスを期待することができます。
ただし、GET パラメータによりその内容が変わるようなページには適用することはできません。
例えば、GET パラメータによって内容が変わるプラグイン等がページ内に設置されている場合は「スタティック」に設定していた場合でも強制的に「キャッシュ」と同じ動作モードとなります。
2. 「キャッシュ」を指定した場合
上記スタティックに似ていますが、Apache モジュールを使用せず、あくまで PHP のみで処理が完結している点がスタティックとは異なります。
対象ページへの初回アクセスの際に、アクセス元の端末の種類ごとに SITE PUBLIS の PHP プログラム(view.php)がデータベースアクセスによりページデータの取得を行い、その内容を元にキャッシュファイルの生成を行います。
2回目以降のアクセスでは、PHP プログラム(view.php)がアクセス元の端末に応じたキャッシュファイルの存在および有効性を確認し、有効であれば対応するキャッシュファイルの中身を返します。
スタティックの場合と異なり、GET パラメータによりその内容が変わるようなページにも適用することが可能となっております。
3. 「なし」を指定した場合
上記どちらのキャッシュ機構も適用されず、完全に PHP プログラムで常に動的にページデータの取得および配信が行われます。
なお、「キャッシュ」または「スタティック」の場合はサイト内の任意のページ(対象ページ以外も含みます)を公開した時点で既存のキャッシュファイルおよびスタティックファイルは一度全て無効化されます。
このため、その後の対象ページへのアクセスの際は初回のみデータベースアクセスが再度行われる仕様となっております。
ページのキャッシュ設定を変更する方法につきましては、「ページ情報表示・設定」の「キャッシュ設定」をご確認ください。
コンテンツ内容によるキャッシュ設定の無効化
「キャッシュ設定」を行っていても、ページのコンテンツ内容によっては、「スタティック」や「キャッシュ」設定が無効化されて、「キャッシュ」や「なし」扱いとなる場合があります。
ご注意ください。
例1:「問い合わせコーナー」がある場合
問い合わせの確認や完了等で入力内容によりページ上に表示される内容が変わるため、「スタティック」「キャッシュ」を設定していても、「なし」扱いとなります。
例2:「カレンダーコーナー」や「くり返しブロック」の「会員限定ブロック」設定がある場合
コンテンツ内容が状況により動的に変わるものにつきましては、「スタティック」設定であっても「キャッシュ」扱いとなります。
PC以外のデバイス出力時
「キャッシュ設定」で「スタティック」としていても、閲覧する端末がPC以外の場合は、「キャッシュ」扱いとなります。
ご注意ください。
※「出力先設定」の「スマートデバイス表示」が「PCページを表示」となっていても同様です。